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海辺にたたずむ男性

当研究室配属希望の方、及び
大学院受験生の方へ

 
(2023.10.8更新)
他大学から大学院を受験される方は、生命農学研究科植物ゲノム育種研究室を受験することになります。詳しいことは、連絡先までお問合せください。

連絡先:sazuka[at]agr.nagoya-u.ac.jp
([at]をアットマークに変えてください)
 三年生から当研究室に入りたい方は、オープンラボにぜひいらしてください。上記連絡先に連絡頂いても結構です。

〇当研究室のメンバーは、なぜ生き物の研究するのでしょうか。​

例えば、子供のころから動物、植物、自然が大好きだったから、という理由があるでしょう。しかしそれだけなら、ペットと暮らしたり、釣りをしたり、バードウオッチングをしたり、山に登ったりという趣味で満足なはずです。
別の理由として、真理を追求したいから、生命の神秘を解き明かしたいからといった、人間の知的欲求を満たしたいという気持ち(生物学上の「ヒト」が知性を持つ「人」である所以)からでしょう。しかし、それだけなら、数学や物理の方がより理論整然した法則に基づいた理解が得られ、より満足感が得られるでしょう。
こう考えてみると、生物系の研究者は、単純な化学反応では理解できない、わざわざ複雑(そこにに魅了されつつ)な生物を研究対象にして、その複雑な分子機械の部品を解きほぐすことに喜びを覚える、というモノ好き(私も含め)なのだと思います。
しかし、そのモノ好きは単なる変わり者ではなく、現代社会や地球の課題である、環境、食料、健康の解決に大きく貢献できる人だと、当研究室は考えています。
具体的な一例を挙げれば、今、世界では、持続的航空機燃料(Sustainable Aviation Fuel; SAF)の自国生産が大きな課題となっています。欧州では、一定比率のSAFを混合しない航空機を空港に離着陸させない方針案が議論されているからです。
これに対して、当研究室では農学、植物科学の枠を超え、発酵工学の研究者とともに、SAFの原料となるバイオエタノール生産に最適化したソルガム品種の育種創出を進めています。このように、ゲノム育種は、まさに今この瞬間の課題解決に貢献できるポテンシャルを有しているのです。

21世紀末まで(もしかしたら22世紀も)地球を見届ける将来ある学生さんは、なぜ研究するのかを意識し、なにを研究すべきなのかを考え、志を高く持つことが大事だと思っています。

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 この研究室では、大学院生の間、専門研究分野はもちろんですが、卒業してからのことを考えて、次のことを学んで頂きたいと思っています。

1) 情報収集する能力
 アンテナを張る能力。優れた研究者(優れた社会人も同じですが)は、優れた情報収集能力を持っています。ネット情報の収集は当たり前として、知恵のある人とディスカッションしたり、、経験のある人教えてもらったりすることで、ネットには出てこない「人が持っている情報」を得ることができます。国際感覚も重要で、海外からの情報収集も大切です。

2) 情報分析する能力
 ネット情報は特に、正しい情報と怪しい情報が入り乱れています。人の情報もレベルは異なるものの基本的に同じです。成功している人は、正しい情報を取捨選択(情報の評価)する能力に長けています。正しい判断とは、科学的判断と同義です。 正しい分析は正しい判断に繋がります。

3) 決断力
 研究方針には、右か左か、決めるときがあります。正しい分析ができていることが前提ですが、それでも判断に迷うことがあります。しかし、決断はいずれする必要がありまり、そのタイミングが重要です。いつ、どのように判断するのか。これこそが重要です。

4) 突破力
 成功する人は必ず、自分の能力とエフォートを一点に集中する能力を身に着けています。研究でも趣味でもスポーツでもそうですが、ハードルが高いことに挑戦するのであれば、当然、集中しなければできません。
 
 もし、あなたがさらにレベルアップしたいと考えているのであれえば、大学受験のように周りから目標を設定されるのではなく、これからは自分で目標を設定し(実は、これもなかなかできないものです)、それを突破する力が必要です。
「研究する」とは、まさに科学を通して上記のことを学び、かつ実践することであり、それは社会に出てから必要とされる最も重要な経験値であると思います。
当研究室では、それを教員、学生ともに一緒に学びたいと考えています。

 最後に、失敗や冒険を恐れてはいけません。それらは成功にもっとも重要な要素です。研究するということは、そういうことだと考えています。

 皆さんの生きる21世紀は、右肩上がりだった20世紀後半とは時代が大きく異なります。失敗しないようにチャレンジしない選択をする人生では、これから訪れる困難な時代を乗り切ることはできないでしょう。

研究するということ

研究室への所属を
希望される方へ

 研究室のキーワードは、名前の通り「植物ゲノム」と「育種学」であり、目標はエネルギーから新規産業創出、地球環境から食の問題まで幅広く取り扱っています。DNAからフィールドまで一気通貫型の研究を展開するのが特徴です。興味のある学生さん(大学3年生、他大学4年生やM2)は是非ご連絡ください。当研究室は、他大学出身の院生が多いことも特徴です。

 博士研究員については、プロジェクト予算があっても公募を出しません。積極的に問い合せてください。

現在の研究テーマ:

​(ソルガムが主、イネも扱います)

・雑種強勢のメカニズム

 (バイオマス、子実)

・高糖性遺伝子、糖成分規定遺伝子

 (バイオリファイナリー関連)

​・ハイブリッドのインブレッド化

​ (優性アレル集積法の開発

・野生ソルガムの研究

 (地下茎性遺伝子など)

・節間伸長遺伝子(耐倒伏性)

・胚乳関連遺伝子(食関連)

​〈参考〉最近の産学共同研究

https://koryu.chuden.co.jp/life/125/02.html

HP福井圃場写真ぼかしなし-min.jpg

​学生の就職先

研究室での経験を活かし、様々な分野で活躍しています。

日本メナード化粧品(株)
長瀬産業(株)
PHILIPPINE RICE RES. INST.
​長野県農業試験場

九州石油(株)
ヤンマーHD(株)

クラギ(株)
住友ゴム工業(株)
JA
(株)ゼンショーHD
​NTT西日本(株)

日本製紙(株)
伊藤忠食品(株)
​農研機構
BGI Group (Beijing Genomics Institute)
デロイト トーマツ コンサルティング

など

​(敬称略)

CONTACT

名古屋市千種区不老町
名古屋大学

生物機能開発利用研究センター

​​植物ゲノム育種研究室

sazuka[at]agr.nagoya-u.ac.jp

(atを@に変えてください)

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